SUBERANAI BLOG すべらないブログ

プール底の滑り止め・・・

       今こそ積年の思いに終止符を・・・その3

 我が家の浴槽で成功したテスト用サンプルを施設に持ち込み、社長立会のもと1、2m下のプール底に沈めて、腰の痛みを訴えていた身長150Cm程の女性メンバーさんにつま先で歩いてもらいました。・・『楽に歩ける』と絶賛していただき、その場で施工の日程を決めてしまう程、話はトントン拍子に進んでいきました。

 その年の8月3~5日の3日間が施工日と決定し胸躍らせながら事務所に戻った・・ある意味で生涯忘れる事のない1日でもありました。

 1ガロン入の施工溶剤を10本(当時68万程したと思う・・)と洗剤を注文し、施工のシュミレーションを幾度どなく重ね準備は万全に整いました。・・そして施工当日を迎えます。

 1日掛けて水抜きを完了したと言うプールの底と初めての対面です。25メータープールとは言え公認プールで8コースありますから400㎡の広さがあります。プールサイドが250㎡で合わせて650㎡の当時としては大規模な現場でありました。

 施工手勢8名をもって施工に取り掛かります。・・まずはプールサイドの洗浄を皮切りにほぼシュミレーション通りに施工は順調に進捗していきました。午前中にプールサイドの施工を終え休憩を挟み午後からプール底の施工に臨みました。

 こちらも洗浄からスタートし施工溶剤の塗布までは順調でした。・・ところが、中和作業を終え自信満々に効果の確認をしたところ、若干の摩擦感はあるものの本来のピタッとくる感触が無いのです。しかもプール底全てが同じ感触なんです。・・何かがおかしいと思う前に、事前のテストで成功している訳ですからこんな筈は絶対にないと思いました。もう1回塗れば必ず効果は出ると信じて疑わなかったですね。

 2日目、在庫の有りったけを持ち込んで2回3回とタイルに塗りこんでいきましたが・・・結果は1日目の状態から変化する事はありませんでした。・・失敗?・・なんでや?・・頭の中がこの2つの文字でグルグル駆け巡りましたよ。

 『若干の効果(摩擦感)をもって工事完了(うまく誤魔化せば・・)として収められるかも知れない・・』・・『いやイカンぞ。このままで終わらせたら世界中で誰もプール底の滑りを止める事が出来なくなる。いくら損こいてももう1回やらんとアカンやろ』・・私の心の中で悪魔と天使が戦い始めました。・・『もう1回やる言うても効果の無い溶剤じゃぁどないしようもないやろ』・・『チャレンジすれば?溶剤作ったらいーじゃん』・・『今度失敗したら会社潰れるぞ。』・・

 葛藤の渦に飲み込まれ我を失っていたその時、効果の具合を見にきていた施設の社長が私に声をかけてきました。・・『セーフティさん、こんなもんなんですかね。』・・突然我に返った私は・・『あきませんワ。効いてませんナぁ。』・・アー言うてしまいました。今までの葛藤は一体なんだったのでしょうか?・・・ [E:coldsweats02]

 腹をくくって社長にお願いしてみました。・・『社長、もう1回やらしてもらえませんか』・・すると社長は・・『かまへんよ。10月に社内旅行(グァム島)を2泊3日で予定しているから、その時にでもやってちょうだい』・・あーヨカッタと胸をなで下ろしたその瞬間に社長の一言・・『ウチは温水プールだから水代と燃料代はセーフティさんが持ってな。』・・そりゃそうですわな。当然ですわな。・・『そんでナンボくらい掛かりますのやろか?』・・『ちょっと待ってな』ってんで社長は事務所へ・・戻ってきたその手に明細書がありまして・・『え~とね。燃料代入れて50万チョットかな。』・・ただ(無料)程に安いと思っていた水の料金が50万・・・もう私は返す言葉もありませんでした。・・[E:weep]

 社長が提示する条件を全てを受け入れ、会社の存亡を掛け10月の再施工を目指す事にしました。

以下次回へ

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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