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プール底の滑り止め・・・

           積年の思いに終止符を・・・その5

 プール底の再施工にあたり施設の社長を訪ねました。まずは再施工の手順を明確に説明し、次のお願いを申し入れました。・・『プールの中水栓の使用許可』です。・・

 作業手順書にその必要性の詳細を示していた事もあって社長は快く承諾してくれました。

 温水プールは、水温が高い関係もあって塩素の蒸散が一般プールより若干多い様です。従って塩素の投入量も当然増えます。それにもう1つ、温水であるが故に利用者の皮脂等も一般プールより多く出ます。その為に循環装置があるのですが、それだけでは皮脂等を十分に回収出来ないのです。浮遊混合している物質を処理する為、施設では色々工夫を凝らしている様ですが・・・。

 前回の失敗の要因は、長い年数においてタイルに堆積したそれらが結晶化しバリヤーとなって施工溶剤を受け入れなかったのです。その為に剥離の段階で使用する薬品もハードルを上げる必要がありますし、施工溶剤に至っては、タイル内に染み込んだ結晶を掻い潜らせ反応させて隙間を広げる必要があります。・・・いずれにしてもそれなりの薬品を使用する以上、単純に中和処理して排水って訳にはいかないのです。プールの中水栓使用をお願いしたのはその為だったのです。多量ではなく大量の水が必要だったからです。

 11月の初旬、施設の社内旅行の当日に再施工実施となりました。我々の為に残ってくれた施設担当者に感謝しつつ、済々と作業は進捗していきました。・・・結晶物を除去し、中和し、海水レベルに達した残留物を大量の水で希釈し・・・多少の不安はありましたが、その後に塗布した溶剤がちゃんと反応した事を思えばようやく上手くいったみたいです。

 平成10年8月、今思えば唯一弊社がしくじった施工です。相当なロスを計上しましたが以降、この事件?の反省も手伝ってか、愚かにも床材と溶剤の相性という不透明で訳の分らんテーマに首を突っ込んでしまう事になるのです。・・・・

次回へ・・・来年もよい年でありますように・・・・

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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