SUBERANAI BLOG すべらないブログ

一万分の一ミリの目線 その3

                滑り止めおたく・・・・・に徹して

 ヒントを得て早速、開発戦闘開始です。とりあえず手許にある無機、有機の酸性の薬品だけでは材料不足なので8種類の薬品を補填購入しました。次に重要なのが各床材の耐薬品性となります。石材店、タイル業者に出向いては構想の範疇にある床材を片っ端に買い集めました。事務所の中は、いつもにも増して床材だらけの状態となり異様な空間を呈しています。セラミックストーン専用滑り止め溶剤を開発するのに、何故にこれだけ多種の床材が必要なのか?現在、滑り止め業に携わっている皆さんは不思議に思われるかもしれません。その理由は、前回、簡単に記述しましたが、床材をスタッドレスにする為には床材の結合粒子の一部、石英(以降シリカとします)を溶解させる必要があります。酸性成分によりパワーを得たフッ化物がその役割を担う訳ですが、実はここに最も大きな問題があります。床材の成分には、石灰をはじめ酸性成分に過剰に反応する物質も多く含まれているからなんです。床材をたくさん集めた理由はここにあります。タイルや自然石が、それぞれの無機系酸、有機系酸の反応性の強弱によってどう変化して行くのか、また、そこにフッ化物を混入した時に、それぞれの床材がどう変化して行くのか、見極める必要がありました。9年前ですから、その当時の私の会社は、私と私を補佐してくれる1名の社員しか居りませんでしたので、そりゃもう大変でした。(今も大変ですけど・・・・[E:crying])日中は食っていく為、滑り止めを施したデモ用タイルと石材の入った重たいカバンをぶら下げて営業で走り回り、何処に伺っても〃何ですかソレ〃と言われ、1日何回も同じ事を説明し、クタクタの毎日でした。従って研究開発は基本的に夜です。毎回テスト的に創る溶剤は1000ミリリットルとし、層別した床材に塗布し、反応性と効果、床材の変化のチェックを繰り返しました。毎晩、この繰り返し。今風に言うおたくになりきりました。覚悟を決めると出来るもんです。その間に不適合で溜まったテスト溶剤は、以前に滑り止め施工でお世話になった某ホテルから浴場の滑り止め保全の為に有難く使用させていただきます、と喜んで引き取って貰い、テスト済の不要な床材は、産廃とし代理店である石材会社に引き取って貰いながら数ヶ月間没頭しました。この作業は言うならば、リニアモータカーをより浮かす為に必要不可欠である超伝導体を日々研究している皆さんと同じことをやったんだ?と自負していますが、能力もスケールも違う世界ですね。失礼しました。実は、ある発見を機に私のイメージしたレベルの溶剤が出来上がりました。とりあえず、出来上がった溶剤をセラミックストーンに塗布し、滑り止めの効果を確認。今までの滑りの止まり方と全く違うピタッと止まる感覚、それでも光り輝くセラミックストーンに見とれながらホッと一息入れました。・・・・・・・・次回へ

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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