SUBERANAI BLOG すべらないブログ

床の汚れとの格闘篇  その2

                本当の敵は床の中にあり???

 2次溶剤塗布を終え、中和処理に入ります。中和剤を塗布すると同時に裸足で効果の確認作業にかかります。予定では、この段階において本来バッチリ滑り止め効果を確認できる筈でした・・・が、結果は滑り止め施工する前よりヌルヌルの状態となってしまいました。それでも、滑りはそれなりに止まっています。床の中から体脂肪の固まりの一部が飛び出てきたんですね。述したと思いますが、床材は結合粒子で形成されていますから、必然的にすき間が発生します。そのすき間の大小と数の編成により吸水性が変化します。全てには当てはまらないとは言え、本来、吸水性高い床材は滑りにくいものです。先人の知恵というか、十和田石とか伊豆の若草石が昔から浴場の床に使われているのはその為だと私は考えています。今回の床材は御影石のバーナー仕上げで、その形状凹凸で滑りを抑制する為に敷設されたものです。バーナー仕上げによって凹凸部分面積が大きくなり吸水性も高まります。では、滑りを抑制する条件を満たした筈の床が何故に滑って危険な状態となったのか?問題点は幾つかありますが、最も大きな要因は体脂肪が温水と一緒に床に吸水され、蓄積し、すき間を埋めてしまった可能性にあります。体脂肪は動物性油脂、吸水された後、床の中で冷えて固まります。例えるならば、車道におけるハイドロブレーン現象を引き起こす水溜りの原因であるアスファルトの目詰まりと同じと言えます。当初、バーナー仕上げの床の表面がヌルヌルベタベタしていたのは、体脂肪が既に目詰まり状態で床内に吸収されず、表面に留まり固まった、もしくは、固まったものが溶け出した状態であった訳です。人差し指でヌルヌルした床を擦ってみると、指先にラード状の油脂がついて来ました。間違いなく体脂肪の固まりが飛び出しています。通常、こんな現象が起きた場合は中和剤を洗い流さず、その上から濃い目のアルカリ性洗剤で洗浄して除去しますが、本当に苦労したのはこれからなんです。洗浄を終え、水で洗い流しました。ところが、足の裏には、まだベタツキ感があります。同じ作業を再度繰り返しましたが、僅かですがまだベタツキを感じました。当時、40代でまだ体力に自信があったもんで、一緒に作業を担当した代理店に〃もう一回行こか〃・・・全員下向いていましたが、もう一回洗浄することにしました。洗浄後、今度は温水で洗い流してみました。油脂成分であるから、温水を使った方が、より効果的であると考えたからです。かなり疲労感を感じていましたからね。〃ところがどっこいしょ〃と来たもんで、ここに来て更にヌメリが出てきて〃ガッカリコンコンチキのチッチキチー〃・・・・。一旦休憩を入れ、何故こんな現象が起きたのか考える事にしました。・・・・・・・・・・・・・次回へ

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

コメントを残す

まずは
現場相談と無料デモ
試してみませんか?

当社の「現場相談」とは「現場検証」と思っていただいたほうが分かりやすいです。

滑りは単純なものでなく、床材、仕上げ、利用シーンなどさまざまな要因が絡みます。それらを客観的にプロの眼で確認することで、今なにが起こっているのか?を正確に把握できます。それらを認識せずに対策を行うと滑り止めはもちろん、美観維持にも支障が生まれます。

「現場相談」と「無料デモ」を組み合わせることで、

  • 滑りの原因の特定
  • 化学的な観点での納得の説明
  • その現場で有効な対策方法のアドバイス
  • 適正な溶剤や施工方法によるデモ作業

などを受けていただくことができ、ほとんどの方は当社のデモ作業の結果に驚かれます。

原因と対策が分かれば、問題の多くは解決します。もし、他業者で施工した床が滑り出した、滑りは止まったが美観が損なわれた、お客様の転倒でクレームが発生し対策を打ちたい、などの課題をお持ちなら、一度ご相談ください。全国対応可能ですよ。

お問い合わせ