SUBERANAI BLOG すべらないブログ

摩擦係数値は滑り抵抗値にあらず!!

   磨きの石やタイルの滑り測定値は逆転する場合もある??  

 今回のテーマは弊社の17年近い施工歴の中にあって現実に幾度も発生した事でもあります。防滑処理後の静摩擦測定値が処理前の静摩擦測定値より低下する?場合があるのです。そしてこの現象を発生させる床材は磨きのセラミックタイルと磨きの花崗岩の一部に限られます。おそらく初期始動時の表面張力が影響しているものと考えます。何故そうなるのか・・・それは今回に限り、皆さんへの宿題としておきましょうか。 

 お客様に満足して頂く・・・プロフェショナルとしては当たり前の事です。・・・『その為には見えないところで必死にバットを振れ、かっつての長嶋さんや王さんだってそうしてきたんだ。』・・・体育会系の私はスポーツにしても仕事にしても永遠の師である高校時代の堤先生の言葉、教えをいまをもって忘れません。

 常にベースが並みの私故に随分とバット振ってきました。そのお陰もあってか偶然か、其れなりのタイムリーヒットを生み出す事が出来ました。・・・磨きのセラミックタイルや磨きの数十種の花崗岩(御影石)に対し其々に95%以上、光沢・色合いを維持した状態で滑りを抑制する技術も汗を流しながらバットを振り続けた結果誕生したのです。

 努力は必ず報われる。・・・私的には信じて疑わないのですが・・・この時代そうでもないようです。ピカピカ光っているのに滑らない?。私の作品?を見て、乗って誰しもが驚きました。2003年には国交省も後援している建設技術展で賞を頂戴する事も出来ました。・・・賞を頂いたのは喜ばしい事ですが私は特別な賞を取る為に出展した訳ではありません。安全安心が求めらているこの時代故に、この様な技術が存在する事を知ってほしかったのです。・・・実はこの頃には、賞を頂いても喜んではおれない?大きな壁が立ち塞がっていたのです。

 〃滑り抵抗値〃なる数字の壁です。前回も記しましたが東工大の小野先生が開発したとされるCSRの壁が大きく立ちはだかってきたのです。JIS規格であるCSRの一定基準をクリアーしないと安全と認定出来ないと言う風潮が多勢を占めて大きな壁となったのです。

 2003年の技術展においては、国交省関係者をはじめ学識者、自治体関係者の多数の方々が弊社ブースを巡回され、皆さんがカルチャーショックを受けたと口を揃えて言ってくださいました。中には『すばらしい技術だ。期待してます。頑張ってください。』等と有り難いエールも頂戴したり・・・残念ながらこの有り難いエールは多大に評価してくださった方々の現場で反映される事はありませんでした。

 この技術展で私が声が枯れるほど皆さんに言った事は・・・

 『鏡面仕上げの床に乗っていま滑らないと驚いていらっしゃいますが、それは官能的にそう感じた訳で、滑り止めの評価としては一番正確なジャッジだと思います。しかしながらタイル協会での静摩擦、動摩擦の測定においては、おそらく危険レベルの数字しか出ないでしょうね。現在、協会で滑り抵抗を測定する床材で安全とされる測定値が出るのは殆ど凹凸か、弾力性のあるものに限られています。ただ過去に一度磨きのセラミックタイルでASTM0.4以上をマークしたがありますが、その時の所長自ら私に電話かけてきて、驚いた、あれは一体何なの?的な事問われた事があります。それで私がついでだからCSRでやってみてくださいよ。きっとまともな数字はでないとおもいますから。・・・所長さんやってくれましてね。結果は0.2前後しか出ませんでした。(笑)・・・安全な筈のタイルが元々滑りやすい未処理のタイルより数字が下回ったのです。所長も首かしげてましたっけ。その時と同じタイルに今乗っていらっしゃいますが滑りますか?・・・滑んないですよね。(笑)

次回へ続く

 

 

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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