SUBERANAI BLOG すべらないブログ

某国立大学での嘘のような本当の話

  そんな無茶な話おまへんでぇ!! その2

 困り果てた様相が伺える中、Y社の『社長が助けてほしい』と話を切り出してきました。困っている時はお互い様?ではありますが、如何せん相場の半値以下で落札した会社ですから、助けるも助けないも、まず何を以って安い価格で施工が出来たのか?滑り止め施工の経験がどれくらいなのか?誰に滑り止めの指導を受けたのか?この3点だけは聞いておかないと話の進めようがありません。

 よほど困っていたんでしょうか?Y社の社長は臆せずスラスラと喋ってくれました。

 『突然に滑り止め工事の入札の話が飛び込んで来た。御社の仕様書を見て、以前から取引のある福岡のM社に同じ様なものがある事を思い出した。M社に電話し話をしたら、滑り止め溶剤を販売しているので、それを使えば十分に施工が出来ると言われた。誰にでも出来るのか?と聞いたら、掃除が出来る人なら誰にでも出来ると言われた。作業はどうするのか?と聞いたら、溶剤をタイル全面に塗って、後は多量の水で流すだけと教えてくれた。今までやった事がなかったんで、M社から溶剤を買って大学でテストをしたら、上手く滑りが止まったんでM社の話を信じ、施工をした。』

 Y社の社長の話を聞いて、M社の無責任な指導に私は腹が立ってきました。・〃何にも教えてないじゃないか〃┐・( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ~

 話の内容で現場がどうなったか見当がつきましたので、最後に1つ尋ねてみました。『BPNはどうでしたか?』・・・『滑りはそれなりに止まっているんですが・・・34程度しか出ませんでした。ならば御社がデモ施工した箇所を測ってみようと思い計測したら43も出ていたので何が違うのか、それも知りたくて本日電話した次第です。』

 テラゾータイルであれ、磁器タイルであれ施工となれば、それなりの経験と知識が必要です。経験がなければ、十分にサポートしてくれる知見者が必要です。Y社の社長の話に理解を示し、ならばと弊社のノウハウを提供して、Y社の大学での施工も無事完了したようです。

 タイトルに使用した〃そんな無茶な話おまへんでぇ〃ですが、何の調査もせず、全てが同じ工法と判断し入札させ、最低価格で施工を発注した国立の某大学と、何の指導、サポートも出来なかった溶剤を売っただけの福岡のM社に突きつけたい。施工会社のY社には驚かされたが、何も知らないと言うのは怖さを知らないと言う事。ある意味で被害者?であるかもね。これから発展を目指す業界です。これを機会にもっと勉強し、いい仕事をしてほしいと思いました。

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この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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