SUBERANAI BLOG すべらないブログ

湯布院の有名某旅館にて

   さすがに良い石使ってますね!!その2

 養生を終え、石の洗浄に取り掛かりますが、その前に先に適量の5パーセント程度の重炭酸ナトリウム水溶液(中和剤)を準備し備えます。今回洗浄の為に使用する液剤は比重1,18でPH1レベルのものです。数種の有機酸に一定のフッ化物を反応させ安定させて、更に無機酸を一定量加え、1年以上寝かせる事で無機酸が有機酸を其れなりに分解し、使用後、中和をキッチリ実行する事で、殆ど環境に影響のない洗浄液が出来上がるんです。これが本当によく汚れが落ちるんですよ。(企業秘密部分ですのでこの程度の紹介で完。一般販売はしておりません。)

 洗浄液を擦るようにして石に塗布していきます。50平米程の小さい現場ですが、自然石ゆえ全てに凹凸があり、塗り終えた後かなり疲労感を感じました。石の吸水性が高く、予定量の2倍近く洗浄液を使うことに・・・・・。10分程度放置していると、石から樹液が染み出て来たのか石の表面がどす黒く光ってきました。ここぞとばかりにデッキブラシでゴシゴシ(凹凸が大きすぎてポリッシャー使えず。)擦って行くと、ドロっとした樹液がドンドン出てきます。更に滑り止め溶剤を塗布しデッキブラシでゴシゴシやっていたら石の地肌が出てきました。時間をかけゆっくりと擦って行く度に深みのある赤色が浮かび上がってきます。擦り終え、先に用意しておいた重炭酸ナトリウムの水溶液を一気に散布すると、石の中に染み込んでいた洗浄液、施工溶剤と中和反応し、気泡と共に樹液も飛び出してきて、床一面ドス黒い樹液の海と化しました。更に2パーセント程度の重炭酸ナトリウムを散布し石を擦り上げ・・・・・・・・・・・・終了となりました。

 旅館の女将さんも、興味深げにたびたび現場へお出でになっては様子を伺っておられましたが、施工完了後の石を見て・・・『忘れていました。こんな色だった、こんな色だった。』そう言って大変喜んでくれました。

 『失礼ですが女将さん、洋画家の青木繁をご存知でしょうか。私は彼の絵に描かれている深みのある赤い色が好きなんですが、こちらの石の色は彼の色です。さすがに良い石使われていますね。お蔭様で今日は良い思い出になる仕事が出来ました。本当に有難う御座いました。』

 自然に囲まれ、決して大きいとは言えないが風情漂う旅館です。澄み切った空気の中で、自然と旅館が共存しているような〃命永らえる〃安らぎを覚える湯布院・・・でした。

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この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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