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滑り止めの世界が変わる?

                  滑り止めの世界が変わる?

 翌日嬉しさを堪えながら、依頼者であるタイルメーカーの社長を尋ねました。社長室で改めて400ミリ角のセラミックストーンに出来たての滑り止め溶剤を塗布し、その評価を確認する為です。社長は、信じられない顔つきで私の作業を見つめていました。数分後、滑り止めを施したデモタイルを手に取り、真剣に何度もタイルを回転させながら光沢、反射を確認する社長の顔が笑顔に変わっていきます。デモタイルに水滴を落とし足を滑らせてはオーッ、オーッと歓声を上げ、滑らん、本当に滑らん、と繰り返し、そりゃもーメチャクチャに喜んでくれました。さて、これからが問題です。大きな壁が待ち受けています。ASTMでの摩擦係数40をクリアせねばなりません。滑り測定値については、テーマが大きすぎる為、後日、別途記ししたいと思ってはいます。しかしながら、何等かの目安が欲しい為にある計測器の係数値を安易に安全基準値とし採用しているタイルメーカー、並びに鉄道関係等と増加しているのは残念な事です。安易な考えで採用すると必ずトラブルに発展します。さて、今回はASTMです。とりあえず社長室で3枚のデモタイルを仕上げ、測定のためタイル協会へ送ってもらう事にしました。その時の社長の一言。もし、これがASTMで40以上をクリアしたら弊社の販売戦略は大きく転換する。将来、Pタイルにこのセラミックが取って代わる時代が来るかもしれない。セーフティさん、弊社のカタログに、この滑り止め工法を掲載しますよ。大変に有難い申し出を受け、この時は、若干の不安は正直ありましたが、久しぶりの充実感に浸りました。それから約2週間が経った頃、タイル協会から待ちに待った連絡がきました。3枚送ったセラミックストーンの其々の計測値は、39、41、42。確信はありましたが嬉しい結果となりました。暫くして、タイル協会の所長から電話があり、〃驚きました。何ですかあれ?ASTMの測定値より、はるかに摩擦感があるんですが、どんな理論なんですか?〃・・・私は返事に困り、こう答えました。私もまだ解りません。これから理論付けします。・・・・・・・・9年経って2008年。今まさにPタイルがセラミックストーンに移行しつつあります。・・・・・・・・・・・・次回へ                              

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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