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防滑技術の差、それは・・・

本日は、前回記したブログの中より、皆さんが気になる技術の差の部分を少しだけ記したいと思います。

何度も紹介していると思いますが、初めから現在のようなレベルを製造できたのではありません。たくさん失敗し、たくさん経験し、たくさん勉強してきたことで今日があります。

ほとんどの方々が、もっと強く、もっともっと・・・とMAXを求め注文してきました。(未だに、あります・・・泣)しかし、床材にも人間と同じように特性や性格のようなものがあり、『合う・合わない』があります。組成構造をよく理解し、床材に合ったものを適正に反応させなければ、美観や持続といった面にはっきりと出てきます。

よって、私たちは床材毎に調合した完全オーダーメイド溶剤を製造しているのです。はっきり言って、強くするとか、もっともっと・・・っていうのはすごく簡単なことです。はたして、それは重要なことでしょうか?

私は、そうは思いません。

床材に合ったものを使用し安全レベルをクリアすれば、滑りにくくなるわけですから、無駄に強く止めたりグリップをMAXレベルにしたりする必要はないのです。

安全レベル=私たちの安全レベルとは、数字ではありません。

人間が感じる官能です。

歩行する人が滑らないと判断すれば滑らないレベルですし、滑ると判断すれば滑るのです。すごくシンプルかつ正確だと思います。しかし、目安というものが必要であるため、独自の理論で開発したPPDスリップメーターを使用し施工前後を計測しています。

PPDスリップメーター

本測定の目的は、現地敷設床材の防滑処理前後の静摩擦係数値を測定し測定値の差異において、滑り抵抗度の向上性を数字で表現するものである。

一般的には滑り抵抗値と呼ばれるが、学術的には静摩擦・動摩擦の係数値とすることが正しい。施工前後を相対比較し、どれだけ向上したかを数字で示し、基準とするのではなく目安とするのです。

目安とした数字は、防滑施工直後の向上性、経過後のデータ、メンテナンス時期の目安等、あくまでも目安として使用し、安全かどうかの数値化した基準としてではないのです。

現場・床材毎に目安として、数値を設定する。

これこそが、Safetyグループの持論・安全に対する理論の一部です!

数値を基準化し、数値による安全の有無を判断している考え方とは全く異なります。数値が安全レベルと出た場合でも、人が滑ると判断した場合の説明は果たして納得できるものなのでしょうか。

その逆でも、納得できる理論なのでしょうか?矛盾が生じますよね。確かに、基準というものがあれば判断しやすい部分はあると思いますが、判断するのは機械ではなく人間です。歩行する人々です。その機械が示す数値の理論が矛盾していては、全く意味のなさないものであります。

滑る滑らないの判断には、数値は重要ではなく人間が感じる官能が最も重要である

ということ。補足的な部分として、目安の数値が必要になってくるのだと思慮します。

少し話がそれたように思うかたも多いでしょう、しかしこの部分こそが他社との技術の差に関係してくるのです。考え方の部分が材料や施工の面で大きく活かすことができます。総括したノウハウがあるからこそ、企業秘密はあっても矛盾はないのです。

皆さんがもっと強くとか酸だから危険・・・酸=薬品で焼くなど言ったり、思ったりしているのは矛盾した理論で施工していらっしゃる業者様のいわゆる他社の技術であって、完全オーダーメイドでSLIPOUT『ME工法』を使用するSafetyグループの技術とはフィールドが違うのだと解釈していただきたいと思います。

ひとことで言えば・・・

レモンや酢によっては起こるがコーラによっては起こらない・・・

まずこれがわからない限り、技術の差は埋まらないばかりか差がひらく一方です・・・

滑り止め工法を採用される責任者の方にも、この差を理解した上で判断して頂きたいと思います。

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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  1. 名無し より:

    初めての投稿となります。
    はじめまして清掃業をしております。
    先日、ご紹介頂きお問合せさせていただいたものです。
    今まで防滑については、ブログに記載されてるようなものだと思い込んでいました。
    しかし、お話をお聞きしたりブログやFacebookを拝見させて頂くと
    別物だというのがわかったような気がします。
    紹介していただいた方は、いつもプラスαの付加価値に感動されており
    実はつい最近紹介頂いた会社様の管理物件へいく機会があり
    防滑効果含めた付加価値の部分を目で見たり体感してきました。
    今まで思い込んでいた防滑というものへの見方がガラッと変わったのは事実です。
    まずは、知識の部分が最も重要だと思いますし紹介頂いた方もおっしゃっていました。
    わたし自身の本業に幅が広がり、レベルアップにもつながると思いましたので
    色々教えて頂きたいと思います。
    今後共、宜しくお願い致します。

    • 内藤 憲道 内藤 憲道 より:

      おはようございます。
      先日はお問い合わせ頂きありがとうございました。
      同時に、コメントありがとうございます。
      そのお言葉を頂戴するだけでもすごく嬉しいことです。
      しかし、欲張るならご自身の現場もしくはご自身で使用された時の感想をいただくことを今後期待します。
      今からでも遅くはありません。
      気づくことが大切であり、気づくということは自身がお仕事を真剣にお客様の為に
      と取り組んだり、高いレベルを探しているからこそだと思います。
      私は、ブログやフェイスブック等で記している理由として仕事につなげる為はもちろん
      ですが、同業者含めて関連のある業者様へのきっかけになればと思っています。
      知識含めた技術のある業者が増えれば、お客様へ満足して頂く結果となるからです。
      その結果とは、転倒事故を未然に防ぐことです!

      こちらこそ、今後とも宜しくお願い致します。
      コメントありがとうございました。
      いつでもどんなことでもご相談下さい。

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