SUBERANAI BLOG すべらないブログ

本磨きセラミックタイルが抱える2つの大きな課題

                磨きのセラミックタイルの2つ目の課題とシリコーン樹脂系コーティングの解説

2つ目の課題は濡れると滑りやすいと言う問題点です。特に2層式としコスト削減を達成した磨きセラミックタイルに関しては、シリコーン樹脂系コーティングの影響を受け、乾燥状態であっても驚くほど滑ります。襖の滑りが悪くなった時に蠟(ろう)を塗って滑りを良くし、開閉をスムーズにしたりしますが、それと同じ感覚ですかね。

2層式として前述したコスト削減が如何ほどのものかって事なんですが、・・・15年前のほぼ半額に近い価格帯となっています。破格の価格を実現した関係でデパート・スーパー等の大型店舗からコンビニ等の小型店舗に至るところでまで使われる様になりました。・・・美観に優れ、清潔感もあり、メンテナンスも簡単と良い事ずくめではありますが、残念ながら、滑りと言う課題をクリアー出来なかったのがある意味で致命的なのです。・・・スーパー・コンビニ等で最近、滑ってトラブルになった事例が多発していると聞いています。

シリコーン樹脂系コーティングについてはもう1つ誰も気が付いていない隠れた問題点があります。″静電気″がそうです。思い出してください。子供の頃、下敷きをこすって頭にかざし、髪の毛を逆立てて遊んだ覚えがありませんか?・・よく滑る床と履物の関係が同じ現象を発生させるのです。・・・しょうもない話ですが、ほ~んとの話でデス。・・設計・ゼネコンも殆ど知らないのか口にしないからクライアント(依頼者)も当然知る術がありません。

ん、・・でもってのウンチクは、手前味噌ながら私、内藤の思考技術の世界の話となりますので今回はここまでとし、次の機会で記させていただく事にします。

 

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

  1. 九州男児ならぬ九州女子 より:

    内藤様、ご無沙汰しておりました!。九州人です。この夏に取り上げてくれているセラミックは非常に非常です。我々施工人を悩ませてくれる逸品ですゎ。また悩みなど書いていきますので、どうぞよろしくお願いします。

    えっ、静電気~

コメントを残す

まずは
現場相談と無料デモ
試してみませんか?

当社の「現場相談」とは「現場検証」と思っていただいたほうが分かりやすいです。

滑りは単純なものでなく、床材、仕上げ、利用シーンなどさまざまな要因が絡みます。それらを客観的にプロの眼で確認することで、今なにが起こっているのか?を正確に把握できます。それらを認識せずに対策を行うと滑り止めはもちろん、美観維持にも支障が生まれます。

「現場相談」と「無料デモ」を組み合わせることで、

  • 滑りの原因の特定
  • 化学的な観点での納得の説明
  • その現場で有効な対策方法のアドバイス
  • 適正な溶剤や施工方法によるデモ作業

などを受けていただくことができ、ほとんどの方は当社のデモ作業の結果に驚かれます。

原因と対策が分かれば、問題の多くは解決します。もし、他業者で施工した床が滑り出した、滑りは止まったが美観が損なわれた、お客様の転倒でクレームが発生し対策を打ちたい、などの課題をお持ちなら、一度ご相談ください。全国対応可能ですよ。

お問い合わせ