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滑り止め対策済タイルの滑り止め施工??

 微粒子骨材入コーティング済タイルの滑り止め施工・・・その1

まあ次からと次に色々と出てくるもんですなあ。・・・犬が滑って危ないからってんでフローリングに滑り止め施工を施工する事は多々あります。特殊エポキシ樹脂に適正分量の微粒子骨材を混合しローラーで塗布していく施工となります。・・この施工での問題点は、エポキシ樹脂に混合させる骨材の分量と塗布後の養生の難しさと開放するまでの時間の長さでしょうかね。・・知識・塗布・養生手法技術とお客様の協力があればクリアー出来る施工かと思います。

今回のテーマである微粒子骨材入コーティング済タイルの滑り止め施工には不可逆的な問題点がありました。・・・その問題点と結果的に施工を可能にした技術について解説したいと思います。

エポキシ樹脂に微粒子骨材を混合し、凹凸を形成した滑り止め加工済タイルが以前から多用されている事は承知しています。そしてその有効性についても理解しているつもりです・・が、・・今回は浴場に敷設される事になり、その有効性があるとされるタイルにME工法滑り止め加工をする??なんて変な流れが出来たのです。・・早速、敷設予定のタイルサンプルが届いたのでテスティングをしてみました。

テスティング①・・・タイル面に水を噴霧し靴で乗ってみる。・・・滑らない・・・安全。

テスティング②・・・・・・・裸足で乗ってみる。・・・・・・・・・・・・・・・・なんとなく・・安全?。

テスティング③・・・シャンプーを希釈し噴霧し裸足で乗ってみる。・・・滑りだした。・・・危険。

テスティング④・・・リンスを希釈し噴霧し裸足で乗ってみる。・・・無茶苦茶滑る。・・・超危険。

テスティング結果で分かった事。・・・過去の経験則で述べれば、このタイルは屋外では摩耗するまでは効果的であるが、裸足で歩行する浴場・プールサイドには適合しない。尚、屋外においても摩耗が大きくなると突然激しく滑り出す可能性がある。・・・

テストの結果、ゼネコンがME工法滑り止め依頼をした理由が分かりました。・・・でも樹脂を剥離もせず微粒子骨材コーティングされているタイルに隙間を作る?のは簡単ではないのですよ。・・・はっきり申し上げれば、この技術は世界中探してもsafetygroupの大阪セーフティとslipoutの2社にしか存在しないのです。

尚且つ、樹脂の塗布量によって施工溶剤等も大きく変化させる必要に駆られるので場合によっては、断念する事もあります。

 

次回へ

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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