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無茶ぶり開業医の選択は??

老朽化した2階ベランダの風情を維持し防水と滑り止めをしたい?・・・その2          

いつもの事ですが、1枚のタイルに¨宜しくな¨と声なき声をかけてテスティングを始めます。・・今回のテーマは①防水②防滑ですので現場を想定して以下の手順で進めようと考えました。

1日目の作業

石化した汚れの除去と、防水対策として、シリコーン系樹脂コーティング剤を塗り込み滞留させる隙間をバイオSPで形成する。

2日目の作業

シリコーン系樹脂をタイル面隙間にねじ込む様に少し厚めに塗布し、コーティングしていく。

3日目の作業

シリコーン系樹脂コーティングのみに隙間を形成させる滑り止めの施工。・・・テスト施工ではありましたが、現場を想定し真剣に3日かけてやってみました。・・・キッチリと滑りは抑制されいます。

テスト施工の結果・・・タイルに多量の水を噴霧し撥水性の確認を繰り返すこと10回。・・水槽に2時間投入した後の撥水性の確認。・・・撥水性だけで防水の効果ウンチクを述べるつもりはありません。

ただ、水のクラスターと動性、タイルの結合粒子数が仮に数千万個で構成されていると考えた場合、タイル表面から粒子結合部のミクロ単位の隙間に入り込み凝固したシリコーン系樹脂の間を果たしてどれだけの水分が通過しうるのだろうか?・・・仮に通過したとしても、蒸散もせずに数千万個に及ぶ結合粒子の中をすり抜けていくのに数十年は必要でしょうか。

しかしながら防水のみを考えると他に対応すべきものは幾つかあります。・・・目地からの侵入阻止、タイルの損傷時の対応等々。・・・目地対策は可能ですが、割れとかについては随時対応するしかない。・・風情を変えないでと言うテーマの中で色々考えてはみましたが・・・急ぐって事でしたので取り合えず見積り書を提出。・・・後は先生の選択に任せるとしても、先生理解しよるかなあ・・・。

 

 

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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