SUBERANAI BLOG すべらないブログ

ME工法の真価は施工して初めて発揮される!5

防滑のトップであり続けたい・・・

”スリップドクター”は我々の商標でもあります。滑り対策の専門医としての誇りと自信を持って、20年ただひたすら邁進してきました。

スリップドクターの重要な責務は、滑りを抑制することだけではありません。滑りを抑制する作業は外科医が手術するのと同じようなものです。もちろん研鑽と臨床経験を幾度も積み上げた外科医の技術力は尊敬に値しますし最も重要であると思います。

私の申し上げる重要な責務とは手術後の処置です。合併症を防ぎ、元の健康な状態に戻す為にドクターが患者に何をすべきか・・・

どんな薬品を投与すべきか、リハビリ、術後の経過はどうか、その患者を思う気持ちは患者が退院してから後も続くと聞いています。

例えが少し大袈裟ではありますが滑り止めの世界も同じでなければならないのです・・・が、アドバイスは出来ても現場が旨く維持出来ていないのが現実でしょうか。・・・それは施工後のメンテナンスを施設の契約業者に委ねるしかない現実があるからです。

施設側からメンテナンス契約の要請を打診されることも多々ありますが、基本的には辞退しております。メンテナンスを生業としている業者さんの仕事を奪うわけにはいきません。

そこで契約業者にその現場に適したメンテナンス手法をマニュアル化し渡すのですが旨く行きません。時折抜き打ち的にメンテナンス中の現場に出向いたりもしました。メンテナンスの責任者に何故マニュアルを無視するのか問いかけると〃予算の関係があって無理〃と逃げの口実を言う始末。

施設と予算の交渉をする勇気がないとも言うとったナ。

しかたがないので我々が施設と交渉し洗剤等、現場を維持する為に必要なものを直接購入してもらい施設からメンテナンス業者に渡すと言う流れが出来上がってしまうのです。

看護士(メンテナンス業者)さん“もっとしっかりしいや。” “患者(現場)はアンタ達を頼りにしてまんねんで。”

冗談はさておき20年余り私はメンテナンス業者の地位向上を目指してきました。残念ながら独立してメンテナンス業を営む業者が増発し、契約金額の叩きあいが続発する昨今、自分の力量の乏しさに苛立ちすら覚えています。

メンテナンス(維持管理)の世界も色々あると思います。例えばコンピュータ関係なんか料金上がっても下がる事はないナ。人の頭髪のメンテナンス(散髪屋)もそうやナ。殆ど毛の無い人からも金とりよる。車のメンテナンスなんて結構金かかるけどね。・・・ポリッシャー回しとるメンテナンス業者だけがなんで軽視されるんでしょうかね。美観の維持・安全の維持の為に頑張っとるのに〃なんでやねん〃・・・

なんでやねん”・・・実は私、メンテナンス業の皆さんの大半はその理由を知っていると思っています。技術不足・知識不足がそうです。そこで次回からは滑り止めの世界を真っ先に突っ走ったセーフティグループを統括する私が経験し克服してきた誤魔化し無しのメンテナンスに役に立つノウハウを少しづつ記していこうと思っています。皆で一流を目指してほしいのです。

次回へ

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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