SUBERANAI BLOG すべらないブログ

更に厳しくなったシリコーン樹脂系コーティング・・製造工場が変わった?

何だあ?このセラミックタイル?一体何塗ってんの?

 

昨年の9月頃の話となります。ハイラインの平井君から緊急の連絡が入りました。彼には4月から弊社の特約代理店として関東から以北の活動を任せる事にしています。

彼の話によると、彼が心血を注いで営業している北海道に本社を構えるコンビニのセイコーマートとツルハドラッグが最近使っているセラミックタイルにスリップアウトクローザーが反応しにくいと言うのです。

スリップアウトクローザーは、シリコーン樹脂コーティング済のセラミックタイル施工溶剤として内藤自らが自信をもって製作したものですから何はともあれ″一大事発生″・・です。

早速、タイルメーカーを調査。
アドヴァン社のセラミックと判明したので同じ品番のセラミックタイルを1ケース発注し、テスティングを実施しました。そこでスリップアウトクローザーの一般的デモの施工の手法を記していきましょう。

まずは600×600のセラミックタイルを八つ裂き・・いや八つ切りにしテスティング用にセットします。
次に、スリップアウトクローザーを入れる容器を準備し50㏄ほど入れます。
準備ができたらハンドウォッシャーにスリップアウトクローザーを十分に含ませタイルに塗っていきます。
スリップアウトクローザーは従来のセラミックタイル専用の溶剤に比べ大きくバージョンアップしているので、塗り方や塗布量を気にする必要がないのでお好みの塗り方で塗っていきます。
塗り終えたらタイル表面が乾くまで暫く待ちます。
乾いたらタイルの表面状を態(光沢維持の確認)を確認し、タイル表面に水を噴霧し指先か足で滑りが抑制されたか否かの確認をします。

上記の手順でチェックしてみましたが平井君が言う通り滑り止めの効果があまり発揮出来ていません。
止む得ず補填液のk-1を微調整する事で十分な効果を得ることが出来ましたが一瞬″ヒヤリ″とさせられました。

『なんやねん・・このタイル』・・・さっそくアドヴァンの本社に電話してみました。
アドヴァン社の回答は″弊社都合で中国の製造工業を変えました。″と言う事でした。

アドヴァンと言えば20数年来ギアマンテシリーズは有名で数多くの商業施設に採用されています。
当時は本磨きが主流だったのですが、平成25年頃からシリコーン樹脂系コーティングを施したタイルが目立つようになった気がします。

そしてその理由も内藤的には十分理解出来るのです。実は今、商業施設で当たり前の如く敷設されている磨きのセラミックタイルには2つの大きな問題点があったのです。

2つの大きな問題点から先の話は次回から記します。

次回へ

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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