滑り止め稼業23年 / 溶剤開発20年
/ 施工数わからん
どの業者もできなかった美観を残した滑り止め施工。
「あそこなら・・・」とゼネコン・タイルメーカー・管理会社からSOS依頼が多数!
溶剤系滑り止めのパイオニア
内藤 憲道
多種多様の床材や状態に合わせて溶剤を開発・調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっている。
メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。後進育成のため、床材に関わるメンテンス技術とノウハウを伝授する塾を運営。単なるプロを「真のプロ」にするために邁進中。元大手銀行マン。
どんな床材でも美観(光沢・色合い)をまったく損なわず、最大の防滑効果を生み出す。
はじめまして、内藤です。
残念ながら、うちにはこんな依頼が度々やってきます。
「なんとかできないか?」
大手ゼネコンやタイルメーカー、管理会社さんからの相談です。
現場を見てみると、どこも褒められたものではない。なぜこんな問題が起こったのか?細かい原因はいろいろありますが、一番は防滑施工会社(同業他社)の知識と経験不足です。
満足な品質に至らなかったため、もしくは状態が悪化したため、人づてでうちにSOSがやってきます。正直やっかいな現場案件ばかりで、もっと楽な依頼はないのか?と感じますが、来るものは仕方がない。人事を尽くし対応するわけですが。
滑り止めを施すのは誰でもできます。溶剤を塗布して水を流し洗浄で仕上げする。特別な知識は必要ありません。「塗れば止まる」からです。それでいいんじゃない?とお思いでしょうが、人間がもつ感性や美意識がそうさせません。
問題は
問題は、床材の美観を残しながら滑り止めを施すこと。それは床材の種類や仕上げ、環境などさまざまな要素によって難易度が変わります。滑らない床にするのはカンタンと言いましたが、「美観を損ねれば」という前提です。そして、美観(光沢や色合い)の維持にもレベルがあります。当社は美観維持率を95%以上と設定していますが、それをすべての床材で実現するのは、カンタンではありません。
セラミックタイル
鏡面仕上げ
大理石
御影石 鏡面仕上げ
御影石 バーナー仕上げ
十和田石
磁器タイル
さらに、コーティングの種類によっても難易度は大きく変わります。例えば、シリコーン樹脂系コーティング済タイルは、市場に出回る溶剤の強弱調整では、まったく刃が立ちません。このように、防滑では100現場100様の世界が広がっているのです。
これまで数々のむちゃぶり防滑施工を行ってきました。中でも特筆すべき現場をケーススタディ形式で紹介します。
イージーな現場はあえて紹介していません。そのため、通常とは若干異なる施工ステップになっています。ご了承ください。
関西国際空港 第3ターミナル
4,000㎡のシリコーン系コーティングされたセラミックタイルを2晩で防滑完遂
床材シリコーン樹脂コーティングのセラミックタイル
難易度★★★★★★★★★★
光沢・色合い99%維持
広さ4,000㎡
工期2晩
長谷工Pマンション
他社施工により無残な姿になったタイルを、美しいコバルトブルーに完全復旧
床材珪藻土タイル コバルトブルー仕上げ
難易度★★★★★★★★★★
光沢・色合い完全復旧
広さ80㎡
工期3日
リーガロイヤルホテル(大阪)浴場
防滑効果の維持のため、タイル内部から溢れ出る体脂をどれだけ除去できるか!?
床材磁器タイル
難易度★★★★★★★☆☆☆
広さ約65㎡
工期1日
滑り止めなんて簡単そうだ。いや、簡単なはずだ。
実は簡単ではなく奥が深い。
十人十色と言いますが、床材も同じです。単に「滑りを止める」と言う目的だけなら施工溶剤は2種類もあれば十分事足ります。しかし、それではお客様は決して満足してはくれません。ロケーションの維持要請に始まり、長期に渡り十分な防滑性能維持の要請まで、当然の如く求められます。多くの経験とノウハウを持ち合わせた熟練者を擁した溶剤メーカー兼施工業者でなければ出来ない特殊性があるのです。
簡単なメンテナンスで5〜10年は防滑効果を維持できる
現場に沿った日常メンテナンスの取り組みで変わる。
防滑施工後が安全対策のスタートです。付着している汚れのイロハに始まり、適正な洗剤の選択、洗剤の希釈調整(PH)、洗い方から流し方までを現場毎にマニュアル化。現場担当者とメンテナンス体勢を整え、PDCAを回すことで、はじめて効果維持ができます。
一定の溶剤を希釈して、多種類の床の防滑に対応させている
床材や環境、ニーズにより溶剤を変えないと対応できない。
滑り止め施工溶剤は、現場に敷設されている床材、環境ごとに配合調整する必要があります。溶剤を水で希釈することではありません。適合とは、強い弱いではなく「ほぼピッタリ」を意味します。適合していれば、100平米でも1000平米でも関係なく塗っていけば良いわけです。タイムラグが何時間あっても塗り始めと終わりの床の仕上がりが同じものでなければ「適合溶剤」とは言えません。したがって、溶剤を使用する人間は、それなりにタイルを含む床材の組成、成分を熟知する必要があります。
CSR(摩擦係数値)の基準値を満たしているので、大丈夫。
大丈夫ではありません。
CSRは摩擦を数値化したもので、滑り止めを数値化したものではありません。摩擦と滑りは違います。CSR値をクリアしていても滑るものは滑るし、クリアしていないくても、滑らないものは滑りません。滑る滑らないの絶対値は、人の官能(感覚)だけになります。CSRを絶対視するのではなく、まず床に乗って自分の感覚で確認することがもっとも重要になります。
摩擦の大きい凹凸の床材なら、滑ることはない。
滑ります。
摩擦係数が大きいということは、汚れが付きやすく吸水性が高いことを意味しています。本来滑りにくいはずの床も、水、ホコリ、排ガス、砂利、油脂、体脂肪、残留洗剤などなどが、床内の毛細管を塞き目詰まりを起こし、滑りを発生させる床に変貌していきます。
このように、本当に床材や滑り止めを知る者は、多くないのが実情です。以前より意識は変わりマーケットは拡大しましたが、残念ながら防滑業界はビジネスが先行しています。防滑は大事な対策なので、広めるためには良いことです。ただ、本来の目的である安全それが、良いものなら・・・。多くが本来の意味や使命を忘れているように感じます。
そんな中、どこからか聞きつけSOS依頼が来ます。
なぜ、兵庫の片田舎の防滑職人に、
依頼がくるのでしょうか?
当社は違いをつくるために、防滑を23年以上もやってきたわけではありません。あらゆる床材に対応でき美観を損ねず滑り止め、事故を未然に防ぐ。そして、防滑業界をもっと活性していきたい。そんな想いで広く深く探求してきた結果、このような違いが生まれただけであって、当社にとっては特別なことではありません。
なぜ人は滑るのか?この質問にすぐ答えられる人はいないでしょう。そもそも答える必要もなければ、考える必要もありません。弊社は防滑のプロなので、この根源的な問いと真摯に向き合ってきました。
摩擦係数値が高ければ、すべり知らずで安全と言えるのか?客観的数値は大切ですが、それを盲目的な基準としてしまうのは危険といえます。滑りはカラオケマシーンじゃないんだから・・・
床材は大別すると、シリカ系と石灰系に分かれます。今回はこれらの共通点と相違点について、そしてシリカに重点を置いて書いていきます。どちらかというと同業者さん向けの情報でしょうか。
昔から厨房に使われる強化モルタル床と、近年多くなった磁器タイルの汚れと滑りについて書いてます。まあ、どちらも一長一短で、結局は日常メンテナンスをしっかりしましょう、ということですな。
メンテナンス業者からのSOSでもっとも多いのが、温泉浴場の汚れの問題。特に白いスケールには難儀しているよう。ここでは白いスケールを有効的に除去する手順を詳しく説明しています。
1978年、アメリカのDC.リチャードが、床材に塗布し反応させ滑りを抑制する3種類の「ノンスリップ溶剤」を開発しました。 それから12年を経て我国に紹介され、そして私と運命的に遭遇したのが1995年、国内OEM先の第1号の加盟店となりスタートしました。
以降、約4年間にわたり数百箇所の滑り止め施工に携わりましたが、驚きと発見、そして悩み多き日々の連続でした。
どれくらい持続するか?もっと強く止められないか?色合い光沢をもっと残せないか?等々、 様々な顧客のニーズ、幾千幾万もの床材の種類、吸水性、組成、其々の含有成分に対する反応の変化、 その吸水性と環境の変化に影響をうける多彩な床の汚れ、美観、安全を随持する為のメンテナンスの幅広い専門的な知識の必要性等々。 試行錯誤のなか解決していったそれらの悩みの一つ一つがノウハウとなりました。
その流れの中、私は出来合いの溶剤だけでは限界を感じるようになり、各々の床材に適した溶剤の開発と滑るという慢性化した病気を診察し治療する、 言えば外科医的な専門医となる為に2つの決意を固めました。
1つ目、「それぞれの現場が求める滑り止め」をテーマに溶剤の開発を進める。結果、今日ではオーダー品を除き数十種の溶剤に至っている。
2つ目、メンテナンスというよりリハビリを継続的に行わなければ、床は常に虚弱な体質であるから滑りを発生させ易い。 そこで処方箋、常備薬として床と汚れの洗浄方法を記したメンテナンスマニアルを現場毎に備え置くこととする。
高齢化社会の進行やユニバーサルデザインの浸透により安全意識が高まっていく昨今、床の滑りに対する関心は年々高まっています。
私は、今後更に安全と安心が広く社会に浸透していく事を願っています。
セーフティグループ
総本部統括 内藤 憲道
シリコーン樹脂系コーティング済のセラミックタイルの施工溶剤完成しました。【その2】
300~500㎡の防滑施工を、3~4時間で完遂できる理由
滑り止め施工における基準(数字)と官能のバランス
ピンキリのセラミックタイル??中国製の台頭
プールの底を滑り止めできるのか・・・防滑職人の奮闘記
滑り止め施工「ME工法」とは?メカニズムは?
急勾配の滑りを何とかして!なぜお客様は滑ったのか?
某大橋の滑り止め施工。一滴の汚水も川に落とすな!
当社の「現場相談」とは「現場検証」と思っていただいたほうが分かりやすいです。
滑りは単純なものでなく、床材、仕上げ、利用シーンなどさまざまな要因が絡みます。それらを客観的にプロの眼で確認することで、今なにが起こっているのか?を正確に把握できます。それらを認識せずに対策を行うと滑り止めはもちろん、美観維持にも支障が生まれます。
「現場相談」と「無料デモ」を組み合わせることで、
などを受けていただくことができ、ほとんどの方は当社のデモ作業の結果に驚かれます。
原因と対策が分かれば、問題の多くは解決します。もし、他業者で施工した床が滑り出した、滑りは止まったが美観が損なわれた、お客様の転倒でクレームが発生し対策を打ちたい、などの課題をお持ちなら、一度ご相談ください。全国対応可能ですよ。