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滑り止め:安心安全で快適な歩行空間へと変化・・・プールサイド編

最近の気温差に戸惑いを感じています。昼間は、約20℃超え・・・夜になると一桁・・・。体調管理しっかりしなければいけませんね。

では、早速ですが本日はプールサイド編を記していきたいと思います!前編で記したことをふまえて、お話することといたしましょう。

前編はこちら

某フィットネスクラブ プールサイドの防滑施工

上記の写真を見て、なにかお気づきになりましたか?スケール汚れです!!タイルや石材が敷設されている現場では、スケールやエフロ汚れが必ず付きまといます。特に、水を扱う現場は高確率で見受けられます。

今回のこの現場では、滑り止めを実施する上で必ずスケール汚れを除去しなければ本来の目的をお客様へご提供することは難しいといえます。

そもそもスケール汚れとは・・・?

スケール汚れというものをまだ知らないという方に、簡単にご説明します。

水周りはお掃除をしている限り汚れが永久に蓄積してくるという宿命を持っています。実はプールに入っている水、浴槽内のお湯、トイレ洗浄用の水とお掃除に使う水が汚れ蓄積の元になっています。お水にはいろいろな成分が含まれています。 鉄、カルシウム、カリウム、マグネシウム、ケイ素、消毒用塩素などです。

つまり微量ではありますが、これらの成分が時間をかけて徐々に結晶していきます。ですから、時々タイルや石材のメジに白い結晶が発生しているのを見た事があると思います。 特に温泉では顕著に見かけますね。

この現場では、プールの水です。消毒用塩素入りの水が蓄積の要因です。単なる水道水であっても、様々な成分が含まれているのでスケール汚れはつきます。たくさんのお客様が利用するプール等で塩素が含まれていない施設はないといえますし、上記に記載した通りこのような環境の宿命なのです。

床材の面に蓄積されたスケール汚れが覆い、その上に体脂肪の油汚れや水が乗ると滑りやすいのはもちろん、洗浄してもすぐ滑りやすくなってしまいます。

ここで、なぜ除去するのか、しないといけないのかをひも解いていきましょう。

滑り止めの本来の目的とは・・・?

滑りを止めることは、私どもにとっては難しいことではありません。しかし、効果の持続・継続をどこまで伸ばしてあげるかが、本来の目的なのです。その上、日常及び定期メンテナンスで今までのサイクルまたはコストで。

ここが一番難しいポイントです!

もちろん、全く変えずにとはいきませんが、例えば・・・

  • 汚れに適した洗剤や洗浄剤の選定
  • 汚れの付き具合、種類のリサーチ
  • エリアローテーションを組んでの確認や改善

大きく分けて、このようなことをするだけで滑り止め効果の持続、美観の維持をすることができるのです。メンテナンスにおけるサイクルやコストを大きく変更しなくてもできるように、施工ではメンテナンスをされる方や業者様の負担を軽減するために最大限の努力をしていますし、サービスの一環だとも思っています。(正直、スケール汚れの除去はすごく大変です・・・苦笑)

見た目だけのスケール汚れ除去ではないため、滑り止め効果を長期間維持するためには、根本まで分解しなければなりませんので・・・

しかしながら、数年または十数年かけて付着、蓄積された汚れは簡単にすべて除去することは不可能に近いため、現場毎のメンテナンスマニュアルをもとにわたしどもの『考え方』の部分を説明、レクチャーし、理解して頂きバトンタッチしています。

この『考え方』を理解した現場またはお客様は、どこよりも・なによりもコストパフォーマンスを実感しているのではないでしょうか。

考え方の一部ですが少しだけ・・・

使用する以上必ず汚れは付着します。仮に使用しなくても多少なりとも汚れます。汚れとうまく向き合うことが最も重要なことです。うまく向き合うことで、少しずつ理解していき、行動に移し、結果そこには安全という形ができあがってるにちがいありません。

まずはなにもできなくてもいいのです。考え方さえ、知っていればあとは結ぶだけです。

滑り止め効果を得たタイルは美観も取り戻し、安全で安心な快適な歩行空間を実現しました。

施工実施工期:1日
※SafetyグループのSLIPOUT『ME工法』では、9割以上の現場が工期1日完了しております。

私自身、バトンが渡った瞬間を感じることが一番喜ばしいことですし、またその喜びをメンテナンスしている方々及びお客様にも感じて頂けることがなによりの喜びです。

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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