迷走する?セラミックタイル業界!!
どれもこれも同じセラミックタイル???
1987年にエジプトのカイロでハイテックストーンとして産声をあげた、セラミカ・クレオパトラ社のセラミックタイル。日本に登場して早や15年になります。従って当時の通称はエジプトタイルと呼ばれていました。
私がこのエジプトタイルと初めて遭遇したのは1999年でした。縁あって滑り止めの仕事をいただく事になり、頂戴した磨きのセラミックタイルのサンプルを見て驚いた記憶が今も鮮明に残っています。
セラミックタイルといえば中国タイル
10年の時を経て今日、中国の台頭が目覚しく、エジプトタイルと言っても、セラミックタイルとイメージする人は激減しています。
“中国タイル”・・・今やセラミックタイルと言えば、『あぁ中国タイルね』と言う人が圧倒的に多くなりました。“多勢に無勢”。弱肉強食の時代ですからある意味で納得はしていますが・・・。
数は力なり・力は金なり云々。故田中前総理の名言ですが、私的には好きな言葉ではありません。民主主義の思想理念・根幹が、捻じ曲がってしまいます。・・・まぁ小生如き小者がほざいてもシャー無い事ですが・・・。
安くてそれなりもモノ
どの業界においても類似の中国製品が出回ると、価格バランスが崩れるものです。セラミック業界もその渦中にあります。其れなりに良いものが安くなるって事は、消費側にとって喜ばしいことです。
が、“其れなり”って言うモノの考え方をしっかり理解し、それが価格に反映されているんだって事を承知する必要もあります。”品質価値”というのは、研究開発に時間と金を費やし、そして作り上げた企業の勲章です。
中国製品のすべてのレプリカに言わば同じ"勲章”を与え続ける検査機関に疑問もありますが、現段階の検査設備レベルでは、格差解明不能の現実がある以上、仕方のない事だとは思います。
レプリカだけどスーパーコピー
とは言え中国の一部においては、著しい品質のレベルアップを重ねているメーカーもあります。”レプリカ”なんて表現を引用しましたが、例えコピー製品であっても、しっかりした研究と開発努力の積み重ねによってオリジナルを超えるスーパーコピーが誕生することだってあり得ます。
実は先月、スーパーコピーに匹敵するセラミックタイルに遭遇しました。ベトナムのビナコネックス社のビコストーンです。詳細は省略しますが、日本にはまだ導入されていない様に聞いています。・・・ハッキリ言って私は驚きましたよ。おかげでセラミックタイル専用の溶剤を、もう1つ開発する事になったんですからね。