WORKS 大分空港

大分空港

2日の工期を雨天に阻まれる中、350㎡のアクリル剥離と750㎡の防滑を完遂できるのか!?

床材:クリンカータイル
難易度:★★★★★★★★☆☆
光沢・色合い:99%維持
広さ:750㎡
工期:2晩

平成22年3月
九州の大手ゼネコン様より依頼された大分空港。実は九州の代理店から応援依頼を受けて出動した案件です。

アクリルの剥離350㎡と全750㎡の滑り止め施工

空港ロビーに通じる通路の滑り止めです。総面積約750㎡、床材はクリンカータイル。その内350㎡にアクリルに骨材を混合させた防滑が施されていました。その後、骨材が歩行等により削られ、アクリルむき出しのツルツル状態となり、現場は雨が降ると、スケート場レベルになっていました。

作業内容は、アクリルの剥離350㎡と全750㎡の滑り止め施工です。

作業内容(施工日2晩)

※天気予報では雨の情報はなかったので正直、青くなりましたよ。

雨が止むのを祈りつつ作業開始

施工当日、九州に入る頃に天候が急変。ドシャ降り状態でした。施工はPM9:30から開始でしたが、どうなることやら・・・。
参加人員は、九州の代理店を含めて7名で挑みました。

アクリルを剥離するため、今回はネオリバーを2缶用意しています。とりあえず、雨がかりの少ない箇所にネオリバーを塗布し随時、養生シートを被せていきます。
残念ながら当日は雨が収まらず、剥離し防滑施工まで終えたのは150㎡程度でした。終了時刻AM5:00この頃ようやく雨も止みました。

大変な事態となりました

アクリルの剥離は大変困難な作業で、相当な時間を必要とします。しかも、ネオリバーという剥離剤は強烈な臭いを放つ劇物扱いされる代物です。剥離後の回収物は当然産業廃棄物として処理しなければなりません。明日は時間との戦い。現場は大分、残りは3日目って訳にはいかないのです。

勝負の1日

1日目の作業を終え、一睡もしていなかったので、24時間営業している近くの温泉場に出向き、一風呂浴びる事にしました。1時間程、ゆっくり温泉に入った事で体も頭もリフレッシュ。仮眠する事もなく、すぐに大分空港に引き返しました。

他の連中には夕方の6時に集合する様、その間に十分に休養する事を指示し、私は2日目の対策を練ることにしました。
緊急事態ですからね。必死でしたよ。

1夜で終わらす方法を考えねば・・・

2日目の大分は晴天ですが、風は相変わらず強く吹いています。昨日は夕方に大分に入り、夜の作業であったことと、雨風が強かったので現場を十分見て回れなかったのです。

作業開始予定をPM9:30とすると、残された時間は僅かしかありません。通常であれば完遂できる作業量ではなく、なにか対策を打つ必要があります。
なにかヒントを得ようと、空港の通路をブラブラ。アクリルコーティングを見ながらブラブラ・・・。

なにか困難に直面したとき、頭で考えるのでなく、まずは現場をくまなく見る。それが鉄則です。しかし、現場が解決につながるかは、残念ながら神のみぞ知ります。そうこうしているうちに、あっという間にお昼になってしまいました。中々良いアイデアが浮かんできません。

昼食のために座ったベンチが転機に

空港内のショップでコーヒーとパンを買って、据え付けのベンチに座り、昼飯としました。その時、ベンチの下を見てみると、そこにはアクリルのコーティングが・・・。

誰も通らない場所なので真っさらの状態でした。「誰も通らん所やし、ここでチョッとネオリバー塗ってみるか。何か分かるかもわからんし・・・」空港とゼネコンの許可も得ず、コソッと塗りましたよ。養生せずに5分放置し、ケレンで削ったら、どうなるのか試してみました。

ひらめきと勝利の確信

不思議なことに5分で半分以上削り取ることができ、びっくりポン。「これはひょっとしてウマく行くかも知れん」心で叫びましたよ。

一瞬、閃いたんです。
アクリルを強酸物質のネオリバーで5分も反応させれば即反応するはず。どれくらい削れるか、そこが問題であったんですが50%も剥離できるのであれば・・・この強風が助けてくれるかも知れないぞ、と。

半分剥離したアクリルを放置し、強風にさらしました。するとアクリル表面が乾いていきます。その表面を確認するとできていましたよ。期待していた“ヒビ割れ”が。これでこの勝負「勝ったな」と嬉しくなりましたね。

段取りですべてが決まる

防滑施工に関しては、我々はプロ中のプロだと自負しています。残り600㎡程度は屁みたいなもんです。問題はアクリルの剥離なんですが、その方法を別の形で見つけたのですから、後は段取りだけです。作業が成功することを前提に手順を考えました。

作業手順

  1. ネオリバー塗布残り200㎡:2名
  2. 5分後、ケレン掛け:5名
  3. ネオリバー塗布終了作業員:2名。ケレン掛け後のアルカリ洗浄準備
  4. ケレン掛けの進捗状況を確認しながら、アルカリ洗浄のゴーサイン
  5. ケレン掛け残り1/3レベルで防滑スタート(ケレン掛け人員から2名はずし、防滑作業者に指令)
  6. この段階での人員配置 洗浄担当2名、剥離ケレン掛け3名、防滑溶剤塗布担当2名

明けて午前5時、ようやく剥離ケレン作業が完了。剥離作業のため、アルカリ洗浄と防滑洗浄の手を止め、全員が必死でケレン作業に集中したおかげで何とかなりそうで嬉しかったですね。

残された作業時間は僅かです。後は、全員で防滑作業に専念しました。午前7時、ようやく全ての作業が終了。剥離も滑り止めもうまく行きました。作業終了後、最終チェックをしていると空港関係者の方々が出勤してきました。

ちょうど空港の管理責任者の方もお出でになって滑り止めの効果に「すごい、これはすごい」と大変喜んでいただきホッとしましたよ。

いつものことですが、現場っていうのは突然に思いもしないことが発生します。起きたことは仕方ない。腹をくくって冷静に対策を練りますが、今回も相当胃の痛い思いを経験しましたよ。

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