WORKS 富山市舗道

富山市舗道の滑り止め

他社の防滑施工で効果なくSOS依頼。二度焼きの磁気タイルを1日で滑り止めした方法とは?

床材:二度焼きの磁器タイル
難易度:★★★★★★★☆☆☆
光沢・色合い:99%維持
対象場所:舗道
施工面積:400㎡
工期:1日

転倒事故が発生した舗道を防滑してほしい

富山市の道路管理の方から、SOSともいうべき内容で電話がありました。

富山市内の舗道400㎡を東京の防滑業者に施工してもらったが全く効果がなく、防滑施工後の雨天時に、自転車で走行していた市民がスリップ転倒し骨折した。その後2社にテスト施工してもらったが、やはり効果がなかった。緊急事態なので早急に対応してもらえないかとのこと。

業者探しは難しい!!電話で依頼を受ける事ってかなり多いですね。
依頼をしてくる方はほとんどホームページで業者を探しますが、おもろい事にどこの業者もほぼ似たようなことばかり書いてるでしょ。わかりませんわなぁ(笑)。

平成15年ぐらいまでは、私が何か書くと一斉に同じ文章があちこちのホームページに登場したものもんです。代理店ビジネスを展開し、メチャ苦茶稼いだ連中においては、弊社(大阪セーフティ)の施工実績まですべて自社の実績として掲載してたくらいですから・・・(笑)。

手始めに、類似業者の溶剤でテスト

緊急というのでデモ溶剤をいくつかのキットに入れ、しぶしぶ金沢の現場へ走りましたよ。到着後まずは持参したうちの一つ目の溶剤を塗布しチェック開始。

「効きませんなぁ、これでは。」
役所の担当者が「やっぱりダメか」とため息をつきました。

私はおかしくなって「効かんといったのは東京の連中のレベルのことよ。一回試さないと次に行けんでしょ」と私が言うと、「えっ。まだあるの?」とびっくり顔しましたね。

実は以前に東京あたりで真似事している連中が製造している溶剤を入手していて、その溶剤を確認のため、塗布してみたのです。効くわけがありません。どの程度の反応をするのか試したかったのです。

二度焼きの磁気タイルの滑り止め

「二度焼きのタイルですね」と私がいうと、担当者は「そんなタイルってあるの?」そう言って驚いた様子。知らないんですね。皆さんタイルってものを・・・。

タイルの製造ウンチクを記すと長くなるので省略しますが、タイルの粒子構造が緻密になり、非常に堅いタイルができあがります。歩道に使う理由は割れにくいからでしょうかね。

この手のタイルに使用する溶剤は、浸透性と反応を高めるため、特注品的な溶剤が必要です。施工する場合、弊社特有の施工手法が有効だと感じました。

担当者の顔がニコニコに

二度焼きタイルを想定し、溶剤は準備していたので作業を開始。

施工手順

  1. タイルの反応性を高めるために〇〇(←秘密)溶剤を塗布
  2. タイル表面上に隙間を広げる為に本溶剤(特注レベル)を①の溶剤に重ねて塗布
  3. 数分間で本溶剤がタイルに反応していくので、しばらく放置する
  4. 更に反応の手助けをさせるために、最初に塗布した〇〇溶剤を更に上塗りする
  5. 10%重曹水で中和し水で洗い流す

以上の作業で滑り止め作業を終了し、市の担当者にチェックしてもらいました。担当者のニコニコ顔がデモ施工成功を表しています。

速攻で施工実施が決定。早急に防滑施工を頼まれ、気持ちよく富山を後にしましたよ。
施工依頼を受けるのはありがたいことですが、依頼主が急いでいてもキチっと準備しなくてはね。弊社みたいな小さい会社は、緊急施工依頼にはいつも大慌てになりますよ。私の指導を受けた連中を確保するのに苦労するんですね。彼等も別途仕事を抱えている訳ですからね。

防滑施工の旅

依頼を受けて5日目に施工する事になりました。
軽トラックに用具・溶剤を積み込み、2台の車で遠路富山へ・・・ホンマ貧乏臭いですよね。貧乏臭くっても、溶剤と技師は超一流!これが我々の誇り(ホコリ?)みたいなもんです(笑)。

総勢6名の短期集中施工

総勢6名で挑みました。
今回は溶剤を塗布する回数が多いことと、早く作業を終わりたいので人員を増やした体制を取りました。
※施工手順はデモ施工とほぼ同じなので省略

当日、真暗な時から出発し、朝8時過ぎから作業開始。終了したのは夕方。我々にしては手間取った現場となりましたが、とにかく反応が遅いので仕方ありません。全員久しぶりに疲れ切っていましたよ。

同じタイルでも性質が違うからデモ施工を

磁器タイルやセラミックタイルにも、其々に性質が違うってことを皆さんによく知ってほしいと思います。土、粘土が違っても変わるし、タイルの焼成時間、焼成温度、極論いえばゆう薬の使用量にっても変化するものです。

見た目だけで判断せず、必ずデモ施工を実施し、本施工に挑んでほしいと思います。タイルのサンプルがあれば幸いですが、そうでない場合は、今回の私のように遠方であっても、出向いてデモ施工する必要性もあるってことですよ。

まずは
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滑りは単純なものでなく、床材、仕上げ、利用シーンなどさまざまな要因が絡みます。それらを客観的にプロの眼で確認することで、今なにが起こっているのか?を正確に把握できます。それらを認識せずに対策を行うと滑り止めはもちろん、美観維持にも支障が生まれます。

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原因と対策が分かれば、問題の多くは解決します。もし、他業者で施工した床が滑り出した、滑りは止まったが美観が損なわれた、お客様の転倒でクレームが発生し対策を打ちたい、などの課題をお持ちなら、一度ご相談ください。全国対応可能ですよ。

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