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もう二度と滑り止めの再施工を依頼されることはないでしょう

二人の孫にせがまれて、昨年の3月に13年ぶりの再施工を実施した川西市市民温水プールに行って来ました。施工後一年半経っている事もあって点検を兼ねての訪問です。

ワイワイ言いながら施設の入り口にたどり着くと、立て看板が置いてありました。・・・〃昨日プール水の入れ替えが終了しました。〃・・・『あぁ休館してたんかぁ』・・・と言う事は、プールサイドの洗浄も実施されたはずです。滑り止めがどこまで維持されているのか期待しつつ入館しました。

9月に入ったとは言え残暑厳しい折、お子さん連れのお客さんで盛況でした。さっさと水着に着替えいざプールへ。家内と孫を待つ間、プールサイド374平米の隅々までチェックの為歩き回りました。・・・『あれ~滑らへんぞ。』・・・どこ歩いても足裏にピタッとタイルがくっついてきます。・・・感動しました。スタッフの努力がうかがい知れて本当に嬉しくなりました。

実は2011年6月のブログで紹介しましたが、当施設にはプロのメンテナンス業者の出入りはありません。全てがスタッフにより賄われているのです。館長をはじめ全員がポリッシャーを駆使できます。そしてなにより嬉しい事は、弊社とのコミニュケーションが平成11年から前向きに維持されてきたことです。そしてそれが特別なことではなく、当たり前になっていることです。・・・(o^-^o)

今年も孫に引っ張りまわされて、あちこちのプール施設に行きましたが、プールサイドを安心して歩けたのは当施設だけでした。弊社が関わったから自慢している訳ではありません。フィットネスクラブを始め、弊社は今日まで数多くのプール施設の施工に携わってきました。そして全ての施設とコミニュケーションを図ってきましたが、いずれも旨くいっている訳ではないのです。要因は施設毎、其れなりにあるようですが・・・私的に思う事は、その都度其々に多くの保身的な言い訳があっても本気心が見えないのです。

予算が無い・・時間が無い・・機具が使え無い・・機具が足ら無い・・使える人が少無い・・等々、無い無い尽くしを今まで何度聞き及んだことか・・・。だからメンテ業者に一任するしかないのです。そしてそこには極論ですが責任がないのです。そして安い単価で任されたメンテ業者さんは、利益は少ないは苦労が絶えないのです。

皆さん一度川西市市民温水プールをお尋ねください。何の変哲も無い普通の古いプール施設です。・・・孫とふざけて泳ぎながらついロープにしがみついた瞬間、若い女性監視スタッフに『そこ~、ロープにさわらないでください』・・・大きな声で注意されました。トホホ・・・

時折、女性監視スタッフの甲高い声が飛び交う何の変哲も無い普通の古いプールですが、この日の私の目には7~8名のスタッフの姿が今まで以上に頼もしく映りました。

もう大丈夫。このまま継続して管理してくれたらもう二度と滑り止めの施工をすることはないでしょう。

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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  1. 一児の父 より:

    こんにちは!いつもブログ拝見しております。
    13年間も維持してるのは、すごいですね。
    館長はじめ、スタッフの施設に対する思いやお客様の安全を本当に考えているんだと感じました。
    特に市民プールだと限られた予算でのやりくりや市民の税で運営していることもあって、利用する市民の税が生きているようですごく良い使い方をなさっていると思います。
    効果維持はもちろん、市民の税を安全に変えているというところに私は感動しました。
    私も子供がいますが、こんな安全な場所がどこへ行っても存在することを期待したいです。
    危ないからダメではなくて、思いっきり遊ばせれる環境を望みますね。
    今後も安全な場所をひとつでも多く作って下さい!
    宜しくお願いします!

    • 内藤 憲道 内藤 憲道 より:

      ご愛読有難う御座います。

      他愛も無い話でしたが、有難う御座いました。私が伝えたかった事は、民間の施設でさえ出来ない困難な事を公務員である個々人が当たり前の意識をもってこなしているってことです。悪い表現で例えるなら、このての作業は誰だって嫌なものです。『業者に任せればいいじゃん』・・予算が無いからってんで自分達がやるしかない・・そうすると問題はメンテのやりかたが分からない。その結果〃楽〃な方向に流れてしまうのです。川西市市民温水プールのスタッフも14年前まではその流れで作業していたのです。タイルは汚れが石化し真っ黒でヌルヌルの状態でした。弊社が滑り止めの施工をした後、メンテナンスについてスタッフとヒヤリングを繰り返しました。その結果が今日に繋がっていると思っています。先日の訪問でスタッフと久し振りにヒヤリングをしましたが、何や楽しんでやっているような印象をうけました。昔は逃れる為の〃楽〃・・今は楽しむ為の〃楽〃ってところで話を落としましょうか。・・・(笑)

      • 一児の父 より:

        いろいろとご説明ありがとうございます。
        こちらの施設はスタッフ個々人の責任感で利用者の安全を守ると共に、それぞれの仕事を楽しんでいるようですね。
        嫌な仕事→当たり前の仕事に変化したんでしょう。
        是非、これからも滑らないを書いてください。
        期待しております。

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