滑り止め対策済タイルの滑り止め施工??
微粒子骨材入コーティング済タイルの滑り止め施工・・・その2
タイルを眺めながら、前回の歩行テスティングでチェックし、感じた感覚を頼りに施工溶剤の構想を練る事になります。・・実は届けられたタイルは3種類であり、黒色の磁器タイルと少し軽い灰色の珪藻土混合の磁器タイル、珪藻土がメインの軽い磁器タイルとなっています。微粒子コーティングは其々に施されていますが、黒色の磁器タイルに塗布されている微粒子骨材だけは大きめの骨材を使用しています。・・・考えるべきは、何故?安全である筈のタイルに滑り止めをする必要があるのかって事です。
タイル販売メーカーに言わせれば、滑り止めしているタイルに滑り止めは必要ないって事になるでしょうね。しかしながら彼等の言う安全はCSR(高分子の摩擦係数測定器)の数字のレベルであって、滑りの法則に直接引用出来るものではないし、ある程度の目安として引用する机上の論理原則でしかないのです。・・しかしながらこの時世です目安となる物は必然ですが、引用はしても過信はなりません。トラブルを招くだけです。・・・20年来、この件は話し続けてきてるけど改善されないですね・・・😢
さて滑り止めのテスト・・実践ですが、久し振りに苦戦しました。樹脂コーティングの厚い壁が安易に溶剤を通してくれません。・・・無機酸20%レベルまでチャレンジしたけど全く反応せず、これ以上のものは使いたくないって事でストップ。・・・有機酸に変更したものの、数ある中から反応と臭いの絡みもあって苦労しましたが、どうにか樹脂コーティングの壁を突破する事に成功。・・・やれやれと一息ついてホットしている自分と、もうどんな床材でも対応出来るんと違うか?と勘違いしている自分がいましたね。・・・それだけ今回は不安だったって事です。・・(笑)
現場施工はスムーズに終了。微粒子骨材コーティングもキッチリ残っていますし、滑り止め効果もバッチリでしたよ。・・・メンテナンス業者がまだ決定してないって事だったので数日後、施工完了報告書と共に当施設専用のメンテナンスマニュアルを作成し本件施工完了となりました。・・・
後日、メンテナンス業者が決まれば連絡を頂き、敷設タイルと施設浴場の特性を説明し、より良いメンテナンスが出来るようアドバイスする予定です。
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