SUBERANAI BLOG すべらないブログ

キッズ専用プール施設からの滑り止め依頼があったのですが・・・

        俺ってそんなに難しい??・・・その1

7月初旬の事。・・・東京のN社の担当S氏から電話を頂戴しました。・・・キッズ専用プール施設の滑り止め施工の依頼でした。・・・S氏の情報によるとプールサイドで頻繁に子供が滑って転倒しているとの事。・・・ならば緊急を要すると思い、取り合えず内藤自ら現地調査に出向く事に・・・現役復帰したせいで暫く旅もしていなかったので、ついでに妻も連れて行くことになりました。(スカイツリータワーに行きたいって言うもので・・・( ´∀` ))

新名神の利便さもあり、最近は5時間程で都内に入るので東京が滅茶遠いと言うイメージはありませんが、・・・70を超えた老体は・・・¨何てことないよ¨・・・と言えなくなりました。・・・( ;∀;)・・・とは言え、何やかやお喋りしながらの妻との旅はいつも退屈しない楽しいものです。・・・ナビを頼りに走り続けお昼前には目的地に到着しました。

挨拶もそこそこに現調とデモ施工の為、施設のスタッフとプールへ直行しました。・・・内藤流の現調で記してみたいと思います。・・・20m×10mくらいのプールでプールサイドは全体で200平米程度。敷設タイルは全面300㍉×300㍉オフホワイト施釉磁器タイル使用・・・まずはシャワールーム・・・床面べたツル、体指残留多。・・3段の階段、同じくべたツル。・・続いてプールサイドへ。ここも同じく、べたツル状態。・・・続いてガラス張りの保護者観覧席前のタイル面、こちらは最高のべたツルが出来上がっていました。・・・べたツルのプールサイドを歩いていて気になる事もあり、素足で一通り歩いてチェックした後、施設のスタッフとヒヤリングを始めます。

内藤がヒヤリングで確認したいのは2点だけです。・・本音を知りたいのでいつもジョークまじりに話を切り出します。・・・施設スタッフの日常活動を知る事が重要だからなんです。・・・ヒヤリングの結果・・・こりゃ大変な事になりそうだなあ・・・と直感。・・簡単に言えばメンテナンスを一切知らないスタッフだったのです。

確認したい2点と言うのは、①子供が滑って転倒している現状においてどの程度の危機感を持っているのか・・・②滑り止め施工後、メンテナンスが適正に実践可能なスタンスであるか否か・・・それだけなんです。

スタッフの話によると、2~3日に1回、プールの水でプールサイドのタイルの汚れを十分に洗い流しているとの事。・・・デッキブラシも無ければ高圧洗浄機も無い。・・・ポリッシャーなんて無いし、使い方も知らない・・・ここまで聞いているともう呆れて笑うしかありません。・・・

更に当プールには重大な問題点がありました。・・一般排水路と循環水路の勾配差が大きく、プールサイドに流した水の殆どが循環水路側に流れ込んでしまうのです。・・・プールサイドの幅は約2.5m、一部狭いところで2m程度しかありません。・・・プール設計上では水の回収効率を考えての事だと思いますが・・・これでは素人さんに洗剤を使ってのメンテナンスは基本的に無理かもしれません。洗剤を使うたびに排水が循環水路に流れ込んで、とんでもない事になってしまいますよね。・・・

洗剤使用が難しい事を知っているから2~3日に1回水を流すだけにしているのか?・・・と一瞬考えてはみたものの、まあそれは無いと判断。・・・施工はともかく以降のメンテナンスがスタッフに出来るか否か、東京の弟子に定期出動を依頼するにしても問題は多々あります。・・さてさてどうしたら良いものかと考えていたら・・・そこへ施設のオーナーが登場。

 

次回へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

コメントを残す

まずは
現場相談と無料デモ
試してみませんか?

当社の「現場相談」とは「現場検証」と思っていただいたほうが分かりやすいです。

滑りは単純なものでなく、床材、仕上げ、利用シーンなどさまざまな要因が絡みます。それらを客観的にプロの眼で確認することで、今なにが起こっているのか?を正確に把握できます。それらを認識せずに対策を行うと滑り止めはもちろん、美観維持にも支障が生まれます。

「現場相談」と「無料デモ」を組み合わせることで、

  • 滑りの原因の特定
  • 化学的な観点での納得の説明
  • その現場で有効な対策方法のアドバイス
  • 適正な溶剤や施工方法によるデモ作業

などを受けていただくことができ、ほとんどの方は当社のデモ作業の結果に驚かれます。

原因と対策が分かれば、問題の多くは解決します。もし、他業者で施工した床が滑り出した、滑りは止まったが美観が損なわれた、お客様の転倒でクレームが発生し対策を打ちたい、などの課題をお持ちなら、一度ご相談ください。全国対応可能ですよ。

お問い合わせ