メンテナンスマニュアルの意義!
少しは認知されたのかナ・・・
実は先日嬉しい電話を頂きました。手前味噌ではありますがご紹介したいと思います。
ゼネコン大手の某社から突然の電話が飛び込んできました。
内容は、福岡に現在建設中のマンションに弊社のME工法を採用する事になるので、幾つかの質問をしたいが・・・ってな事でした。ME工法をご指名頂いたのは大変有難い事なんですが、いったい誰が弊社を推薦してくれたのか?・・・少し戸惑いましたが取り敢えず質問にお答えする事にしました。
質問内容を掻い摘んで並べてみますと、
- メカニズムについて
- 作業仕様
- 敷設予定のタイルについても別途適合溶剤を作ってくれるのか?
- MSDSについて
- メンテナンスマニュアルについて
の5つです。
さすがに聡明な担当者でありまして①~④についてはすんなりと理解してくれましたが、⑤については結構突っ込んだ質問となりました。・・・そこで具体的に話を進めて行くうちに何か不思議な感じがしてきましてね。・・・(この人えらいウチの事知っとるナ)
滑り止めのメンテナンスマニュアルはテーマが最重要
メンテナンスマニュアルを弊社が提出する場合、現場毎に必ず何かをテーマにしていること。そしてそのテーマがそこの現場において最も重要な守りの要である内容になっている事等を先に淡々と話されてしまいました。・・・(俺何にも喋る事あれへんがナ)
福岡の弟子がそこまで出来る?とは思えんので・・・『誰に聞かれたんですか?』と尋ねてみました。すると・・・福岡の某設計事務所の名前が飛び出してきました。
・・・ハイ覚えがあります。以前(今年の春先)に電話で問い合わせをしてきた設計さんです。確か10分程何やかやと説明したと思います。その後少しの資料を送付させてもらいましたが、しっかりと内容を把握されたんですね。・・・何や嬉しくなりましたよ。
ゼネコンさんもしっかり理解して頂いたみたいだし、もし施工が決定となればセーフティグループの威信をかけて最高のモノを提供したいと思いました。
防滑施工はスタート地点
防滑施工は安全安心の始まりに過ぎません。如何に安全安心を長い期間持続させるかが最も重要であります。・・・これって何年もつの?・・・15年間、常に問われ続けてきたことです。そしてその度に私は同じ言葉を繰り返してきました。
3年5年って口にするのは簡単な事ですけど、何年もつかは現場の環境とメンテナンスの取り組み方によって変わるものです。
例えば、浴場施設やショッピングモールでは、除去すべき油脂成分が違いますから使用する洗剤のPHレベルも大きく変化させる必要がありますし、床材の吸水性を始めとする其々の特徴特性によっても床内に滞留する油脂、汚れの量も変わります。
また、モルタルの灰汁等アルカリ性物質が発生したり、滞留した油脂成分が酸化したりするから使う洗剤も酸系アルカリ系と使い分けが必要になったりしますね。
また集客施設やマンション等、歩行頻度や周辺部に樹木等が有るか否かによっても当然違いが出てくるし、
何年持つかは、メンテナンス次第です。
答えになってないかも知れませんね。・・・実は何年もったかは、安全レベルを何年継続出来たかが答えとなるのです。
防滑性能維持を目的としたメンテナンスマニュアルを発行したのは弊社が始まりです。最近では類似の業者さんも発行している様ですが、マニュアル化されたものをただ提出するだけでは殆んどその意味を果たせないのです。
施工した現場の環境を十分に観察し、メンテナンスを担当する皆さんと変化する現場情報を共有し、その都度アドバイスしたり、時にはアクションを起こしたりと・・・つまりは弊社のメンテナンスマニュアルはPDCAに基づくものなのです。