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未だに難しい大理石の防滑施工

           大技小技にチョイとフェイントを・・・

 この1年から2年にかけて関東方面で大理石本磨きの滑り止めテーマが続出している様な気がします。犯人?は東京で修行中の石材業者である前田さん・・・です。

 大理石はマグマ系の石、例えば花崗岩等のシリカ成分を主とした非アルカリ岩質とは相反する性質で、石灰岩の一種なのです。化石や沈殿結晶して構成されたもの、又それらがマグマの熱変成作用で再結晶化したもの等があって主成分は炭酸カルシウムにより構成され、基本的にはアルカリ性質をもちます。

 大理石の防滑施工の難しさって言うのはお客様のニーズによって左右されます。主成分が炭酸カルシウムですから酸性質、特に塩素系には過剰に反応するので簡単に滑りは止められます。モルタル系の床材等がそれに該当しますね。

 ところが本磨きの大理石って事になるとお客様の期待される内容は大きく変化します。・・・光沢を維持したままバッチリ止めてほしい・・・99,9%のお客様が望まれますね。

 花崗岩(御影石)の本磨きや磁器タイル、セラミックタイル等は10年前からノウハウを持っているので難しさを感じる事はありませんが、大理石となるとさすがの私も大きく構えてしまうし、覚悟を決めて望む事になります。・・・(最近やたらに白髪が増えてきたのは東京の前田のせいかもしれんナ。)[E:despair]

 熱変性をうけ結晶構成したものと、非変性で多様な色合いと模様をもって結晶構成されたものとでは、同じ成分であっても粒子構造構成、不純物の残留量に大きな違いが発生します。不純物によって色合い、模様が其々違ってくるし、反応って言うのは溶剤の塗布量によっても変化が発生するし、・・・あれはこうで、こうすりゃああなる、・・・もう嫌ってくらいテスティングの繰り返し、・・・誰や~こんなもん持ち込んで来るんは~・・・私はタマ~に狂いそうになります。・・[E:weep]・・今まで随分施工やらしてもらって皆さんに喜んで頂いてはおりますが、大理石の施工料金は本当は通常の倍もらわんと割に合わんのです。(希望的本音)[E:smile]

 もっと難しいのが上記2つを盛り沢山使った模様張りって事になります。つい先日もテーマがありましてね。もちろん東京からですが、其々反応性の違う大理石の防滑施工をどうすべきか3日間悩み抜きました。結果、其々に適合した溶剤とその中間レベルの溶剤を試作しました。費用と時間が許すなら別々に塗布すれば良いし、少しの変化は止む無しって事なら中間レベル溶剤一液で全面塗布するよう指示しました。

 ・・・ただし、予算の問題があるとかで類似他社と競合させられる様であれば他社に任せるよう指示を付け加えておきました。同等だと考える類似他社の仕上がりと効果を設計・ゼネコンに見て貰う良い機会だと思ったからです。・・・何でもそうですがハイレベルの物は其れなりの評価値がついてきます。・・・ME工法が特別だと言うのではありません。同じにされるのが嫌なだけです。・・・競合が無い時は結構お得かも・・・[E:coldsweats01]

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この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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