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本磨きセラミックタイルが抱える2つの課題

           本磨きセラミックタイルが抱える2つの課題

最近、コンビニエンスストアや大型店舗ではごく普通に敷設されている磨きのセラミックタイル。高級感・色合い・光沢・清潔感はもとより、光熱費の削減にも繋がる等のメリットがある事で多方面で利用されているようです。

本テーマに入る前に最近市場に出回っている磨きのセラミックタイルについて述べます。2層式が主流となっています。下層部に一般的な磁器タイルに使用される粘土質、上層部に本来のセラミック材を重ねて焼き上げたものです。

15年程遡ります。・・・本来セラミックタイルとは、100%石材を粉砕し、数%のアルミナを補強混入後粘土化し、2800トンレベルで圧縮し1280℃で焼成したものを意味します。・・石材が材料ですから、自然石と同様に本磨きが出来ます。・・本磨き加工すれば多大なコストを要します。通常実勢価格としては5000円/平米程度で取引されていたと思います。・・石材と同じ機能を持ち、石材より安価で軽くて施工性も良い事から一気に普及拡大しました。ついでに記しておきますと、我が国の主流販売メーカーの殆どは中国に拠点を置き、現在の中国産のシェアはなんと80~85%に至ると聞き及んでいます。

さて本題に入ります。・・本磨きセラミックタイルの2つの課題の1つ目として価格の問題点があります。・・しかしこの問題点は冒頭に記した2層式の登場により解決します。・・石材料コストの低減、・・更にシリコーン系樹脂系コーティングを採用する事で本磨きに関わる時間とダイヤモンドパット等の大幅なコスト削減に成功したのです。・・本磨きの工程を8~9割で止めシリコーン樹脂系コーティングを塗る事で残りの工程をカバーすれば、見た目は殆ど100%の本磨きのセラミックタイルが出来上がるのです。

2つ目の課題は滑りの問題点です。このテーマと2層式セラミックタイルのウンチクは次回に記します。

次回へ続く

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この記事を書いた人

内藤 憲道

内藤 憲道

多種多様の床材や状態に合わせて滑り止め溶剤を調剤し、美観をまったく損なわずに滑り止め効果をつくる防滑のエキスパート。溶剤系滑り止めでは、業界の第一人者。全国で活躍する防滑業者の多くは、内藤の理論がベースになっているとかいないとか。メンテナンス業界では防滑に限らず床材のドクター(研究者)として知られ、大手ゼネコン、タイルメーカーはもちろん、同業者から現場相談を受けるなど、(一部では)圧倒的な信頼を得ている。

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