鶏が先か卵が先か???
東日本大震災に習うべきことは・・・
経済大国日本の生産基地の一角を担ってきた拠点が一瞬にし、その機能を失った。多くの見識者の予測、対策をはるかに凌ぐあの大津波が破壊を繰り返し、数万人にも及ぶ犠牲者と共に多くの街が廃墟となった。・・・一生涯あの光景を忘れる事はありません。・・・
138日が経過し少しだけ落ち着きを取り戻した感はありますが、多くのボランティアの奉仕活動、そして何よりも被害者の前向きな姿勢、発奮、テレビで紹介される映像に感動し勇気すら戴いているのは私だけではないと思います。
原子力発電所の問題は難解過ぎて私如きがウンチクを並べる事では無いと思いますが、原子力に賛成か反対かって事であれば反対派になりますね。それじゃぁ代対策として何を推奨すべきかって事になりますが、・・・私はオーランチオキトリウムを推奨したいですね。
オーランチオキトリウムって初めて聞く方が殆んどでしょうから簡単に紹介しますと、葉緑体を持たない従属栄養生物・・・?早い話が藻みたいなものです。熱帯から亜熱帯地域にかけて河口域など淡水と海水の入り交じる汽水域を好み生息し、繁殖性が旺盛で国内では沖縄でもその存在が確認されている。
何なのそれ?って事になりますので更に簡単にご紹介しますと、この生物は高効率で炭化水素を生成・蓄積するのです。炭化水素といえば有機化合物の基本体と言うべきもので、石油や天然ガス等天然物質の主成分をなすものです。筑波大学の渡邉教授らのグループが発見たもので、我が国でも培養可能という事ですから大いに期待しています。1リッター当たりの生産コストは80円以下であると聞きます。・・・1ヘクター当たりで年間1万トンが生産出来るようで、2万ヘクタールもあれば日本の年間石油消費量を賄える量が生産出来るのです。新エネルギーとしてもっと注目されるべきものだと思いますが・・・日本が石油の輸出国になる日が来るかもしれませんしね。
また訳の分らん事書いてしまいました。お許しください。今回のテーマに入りますね。・・・
『滑るとは思っておりますが、まだトラブルらしき事が発生してないので・・・』とか『予算が許せば滑り対策も考えてはみるが、・・・』・・・幾たび耳にしたことか。今でも、誰かが滑ったからってんで防滑施工の依頼が来る訳で、予測の中での対策って言うのは稀にしかありません。コンプライアンスの提唱で、大手の集客施設を持つ企業の一部においては滑り止め対策をうち始めたところも現実にあります。
しかしながら対策を講じても、今回の震災で皆さんご承知の通り、予測、想定を超越した非現実的なモンスター津波により、とんでもないほどの被害を受けてしまいました。これは俗に”天災”と言われるものです。今回、破壊された防波堤、堤防は、予測・対策通りに、これまで幾多かの災害を食い止めて来た筈です。従って反省はあっても責められるものは無いと思います。・・・原子力発電所の問題を外せば・・・。
・・・スリップ転倒事故・・・これは”人災”と言わざるを得ません。・・・
分かってはいるがまだトラブルが発生していないから・・・鶏が先か卵が先か的な思考からボチボチ脱却しないとイカンような気がします。ましてや、4人に1人が65歳以上の高齢者国家なんですぞ我国は。天災は国・自自体が何らかの補償対策を講じてくれますが、人災は企業、施設が直接補償責任をとるしかないのです。
何かあったら保険対応・・・って事もありますが、イメージダウンは免れません。コンプライアンスの観点から事態は大きく発展する場合もあるのです。・・・あの震災により学ぶべき事は多く、行動・対応すべき事も多々あります。命の尊さに直面したばかりですから・・・。